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□片想い
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__ここはとある大学__
(つまりここは……)
毎週のようにある授業を受け、言われるがままに板書する
「ふぅー…」
どこからか視線を感じた
「ん?」
見てみると、やはりあの子
『ななみ〜!』
こっちを見て口パクで言ってくるのは
幼馴染の白石麻衣
((ふふっ かわいいな〜))
なんて思いながら講義中なので小さく手を振り返すと、麻衣は嬉しそうに頷いてまた前を向いて授業に戻った
ノートに切れ端に_好き_と書く。
"好き"なんて言えない
そんなの当たり前のこと。
女の子同士、なにより幼馴染な麻衣。
瞳が合うたび 声を聞くたび 愛おしくなる でも切なくなる
もしも二人寄り添いあってキスしたらなんて思ってもそんなの叶わないこと
(今日はここで講義をおわる__)
『奈々未、また明日ね』
そう言って彼女は友達と歩いていく
ああ__ずっと一緒にいれたらいいのに
私は本気で こんなに麻衣が好きなのに…