家族日記

□幸村のらぶれたぁ
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アイリ「ほらほら、早く書いて」

幸村「そう言われても……」

アル「…二人とも何してるの?」

アイリ「あら、みんな調度いい所に、今ね、幸村にラブレターを書かせてるの」

エド「幸村兄さんがラブレター!?どうしてだ?」

アイリ「サッカー部のマネージャーのエリカちゃんに渡したいらしいのよ」

キャラ「へぇ」

アイリ「でも幸村はそういうの苦手だからね、中々いいのが書けないのよ」

幸村「…何を書けばいいのかさっぱりわからないでござる……」

アル「難しく考えないで普通に書けばいいだけだよ」

幸村「普通にか…よし、この幸村、書いてみましょうぞ!」

よくぞわからんが…兄上舎弟達の話にては某はお主の事が好きらしきぞ?フーズバッド?まあ壱番好きだは団子なれどな。団子が壱番、おぬしは弐番、かのみにては譲れん、其れとはいえよきか?フーズバッド?


幸村「どうでござるか?」

アイリ「……時々出てくるフーズバッドって何よ!?マイケルの曲の一節!?」

エド「『好きらしきぞ?』って相手に聞いてどうすんだよ!?しかも団子が1番とか…」

キャラ「どうしても思い付かないなら、誰かの台詞を参考にすればいいと思うよ」

幸村「誰かの台詞を参考でござるか…」

もう大好き!ずっと二人いっしょだぞ!約束だ!

幸村「これでどうだ?」

キャラ「ワユさんの台詞を参考にしないでよ」

アル「なんか幸村にーさんが言うと気持ち悪いね…」

エド「仕方ない、俺が代わりに書く…幸村兄さんっぽくっと…」

うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!エリカ殿ぉぉぉぉぉぉぉぉっ!この黒須源次郎幸村が一生其方を愛しますぞ!

エド「…わりぃ、こんなのしか思い付かなかった」

アル「何となくにーさんっぽいけど、これは酷いでしょ」

アイリ「なら私が代わりに…」

君って凄くチャーミングだよね、もう初めて見た時から他の女なんてアウト・オブ・眼中さ。もしよければ今度お茶でもどう?
話したい事がたくさんあるし、君にナウい服をプレゼントしたいんだ。…返事が来るのを待ってるゼ!

エド「古い古い古い古い古い」

キャラ「この死語の嵐は何ですか?」

アル「幸村にーさんらしさが一欠けらもないよ」

アイリ「ふーんだ!どうせ私はおばさんですよーだ!」

十四郎「ふっ、お前ら全然ダメだな、俺が見本を書いてやる」

アル「トシにーさんいたんだ…」

アイリ「ちなみに惚れた女にゃ(ryは却下だからね」

十四郎「………」

エド「書くつもりだったのか…」

政宗「ようするにHotな気持ちを伝えりゃいいんだろ?」

Deliver to you! Hot heart!

政宗「これでどうよ?」

アイリ「英語だけだし……こんなラブレターあげたら精神病院に連れて行かれるわよ」

モニカ「じゃあ、私に任せなさい」

キャラ「モニカはダメだよ」

モニカ「…どうして?」

キャラ「だってモニカのポエムノート見たけど内容が乙女(笑)すぎだったし」

モニカ「な、なななんでキャラが私のポエムノートの存在を…!?ま、まさかあなた!」

キャラ「【モニカのポエム☆第6章】『あなたと一緒にいると心が安らぐ…まるで大草原の中心で優しい風に撫でられるようで(ry』」

モニカ「ちょっ!?読むなっ!それ以上読まないでぇぇぇぇ!!」

キャラ「ハハハハハ!だったら僕を捕まえてごらん?【モニカのポエム☆第171章】『この青い空は(ry』」

モニカ「もうやめてえぇぇぇぇぇ!!」

政宗「Wow…スゲーな、あのモニカが涙目になってやがる」

エド「どうせ後でボコボコにされるだろうけどな」








幸村「ZZZzzz・・・」

アル「にーさん寝ちゃってるんだけど…」

アイリ「…こうなったらみんなで書くわよ」

エド「そうだな、みんなで協力すればなんとかなるだろうし」

アカメ「兄さんらしい文を考えるのか?幸村兄さんじゃない私達に出来るのか?」

十四郎「幸村の台詞を組合せて、さらに少し工夫を加えればいいだろ」

エド「それなら出来そうだな、よし!早速始めようぜ!」


アル「ここはこうかな?」

エド「ちょっと狙いすぎだろ、むしろこうした方が…」

アイリ「あっ!それ良さそう、ならこっちは…」

アカメ「それは少し古いような…」

アイリ「ふぇ……」

政宗「じゃあこんな感じにするか…」

十四郎「そこがそうなら次の文は…」












〜二時間後〜

アイリ「 完 成 ! 」

アル「やっと終わったね」

政宗「あー、なんかスゲー疲れた…」

十四郎「確かに疲れたな、普段こんな事はしないし」

エド「けど結構楽しかったなー」

アカメ「そうだな、自分のではないとはいえラブレターを書くなんて初めてだ」

幸村「……ん?某は寝てたのか?」

政宗「やっと起きたか」

エド「兄さんが寝てる間に俺達が書いておいたぜ」

幸村「そうか、みんな申し訳ない、そして感謝いたす」

アイリ「お礼なんていいわよ、大事な息子の為だしね…、それよりハイ手紙、変じゃないか自分で確認して」

幸村「うむ…わかった」

…なぜじゃ?某の前に立った…、女なりからには逃がしはせん。悪しきが……其方は某の物じゃ。

幸村「……何か山賊か海賊みたいでござる…」

十四郎「そう言われると確かに強引過ぎる気がしてきたな…」

エド「疲れるからもう書き直すのは嫌だぜ……」

アイリ「まぁ大丈夫よ、エリカちゃんはこんなのでも喜ぶだろうし。あとはこれをポストに放り込むだけね」

アル「それなら僕が行ってくるよ」

アイリ「そう?じゃあ、お願いね」








〜二日後〜

アイリ「手紙は無事に届いたかしら?」

幸村「うむ、一気に距離を縮められたぞ。しかしそのことで佐助にからかわれるがな……」

アイリ「そりゃあそうよ。気になるから……で、エリカちゃんとはどこまでいった?C?B?A?S?」

幸村「しーびーえーえす……?」

キャラ「Sってセッ……むごぉ!?」

アル「キャラ自重して……」


尾張


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