02/16の日記

19:13
感想ありがとうございます!
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もも様へ
この度は当サイトの作品をたくさん読んで頂き、また文章を褒めていただき誠にありがとうございます。
実のところ文章力についてはさほど自信があってのものではなかったので、褒めていただきとても安心しました。

・全員で無事帰還という設定は、元を正すとライナーの救済法を模索していた時に「そもそもみんなでマルセルを即座に助けていればライナーの心は2つに分離しなくて済んだし、マルコのこともうまく口八丁でごまかせただろうし、アニも1人で潜入しなくて済んだし、ベルトルトも助けられたのでは?!」という丸投げを思いついたのが発端でした。
(ユミルはどうやって人間になったのか…?そんなの…マルセルを完食しなかったからマルセルも助かったし、でも髄液は摂取できたからユミルも人に戻れたんだよきっと…)
実際全員助かってくれれば何よりですし、この後のことを思うとやはり壁内の子たちにも全員生きていて欲しかった。
生死のたらればを考えてもキリがないものですが、二次創作でくらい生きていて欲しかったんです。
これは姉の受け売りなのですが「夢はカウンセリング」という認識でして、そうであって欲しい気持ちの穴をもれなく埋めるためにも必要だったのです。
それを書いてもいいんじゃないか、と思わせてくださった尊敬する巻貝様のマルコ夢の影響でもあります。

・ジムノペディはこの連作の中では1番最初に書いたものでした。
僕はベルトルトについて、気持ちに蓋をするのが得意な人、と解釈しており、ゆっくりでいいから自分らしくいられる関係を作って欲しかったのです。
またこれは元々ベルトルトを好きなもののアニに勝てない、と悩んでいた姉に好きという気持ちを諦めて欲しくなかったため、いの一番にこの関係性を叩きつけることでアニに負ける理由づけをさせないようにする作戦でもありました。なぜならベルトルトはアニの前でもやはり気持ちの発露が出来ていないと感じていたからです。

・この連作を作るにあたって、作りたいシーンというのがいくつかあり、ジュ・トゥ・ヴではそのうちの一つ、お酒を飲んでダンスをするというのをあてました。
曲自体の緩急が頻繁に変わるので、足取りがおぼつかないまま踊っているイメージとあっていたのです。
またこの曲はとても情熱的な歌詞のシャンソンでもあり、多様な愛情表現のアシストになればと思って起用しました。
ベルトルトは背は高いですが内面は年相応か、あるいはもう少し未熟、というイメージがあったので、お酒を飲む夜という大人の時間に踏み込むのにも、少しふざけたような楽しい空気感を持たせてみました。
星空が見えたとは!お褒めに預かり光栄です。

・アニメでのベルトルトの注目ポイントとして、ウトガルド城の少し前あたりのチェスのシーンがあります。長考して一手ずつ駒を動かすライナーに対し、全く迷いなく即座に駒を動かすベルトルトは、まさに頭脳戦が得意な証拠だと言われていました。
そんなベルトルトと頭脳戦をするシーンが書きたくて出来たのが、「彼のジャム付きパンを失敬する食べ方」でした。
寝起きと空腹とパニックいうハンデを背負ってもらい、かろうじて隙をつけたようです。
ところでこのセリフが出てくるということから推察するに、このベルトルトはあのシーンを経験済みです。喉元が過ぎて熱さを忘れるに至ったのだろうと思いますが、こうして平和なシーンに使うことで戦争から解放されたベルトルトを表現したかったのです。

実のところ文章を褒めていただくのは本当に嬉しいのです。
言葉選び一つで文章の与えるイメージは大きく変わり、シーンの空気感や風景まで変わります。漢字かひらがなか、修飾語や擬音語、言葉遣い。文章の世界ではそれらの組み合わせで人物の風貌や場所の質感まで表現出来てしまいます。
絵で例えるならテクスチャ使い放題です。
重ね間違えないように自分なりに慎重に組み立ててはいるつもりなのですが、いかんせん国語も古文も点数はよくなかったもので、自信は本当に空っぽでした…本当にありがとうございます。

迷惑も失礼も全くありません!
感想おいしい!感想大好き!
素敵な小説だなんて…きっともっと素敵な作品がたくさんあるはずです…それでもそう言っていただけてとても嬉しいです。
このたびは本当に丁寧な感想ありがとうございました!
カテゴリ: 拍手感想お礼

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