if story

□拍手SS
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今日もガイアに気付かれなかった。
これでいい。これは俺のひとり遊びなんだから。

「good morning honey, use too?」
(おはようハニー、お前も使うだろ?)

「Yeap, that's my Dove.」
(そうだな、かわいこちゃん)

「hey, good knight」
(やあ、素敵な騎士さん)

我ながらうまく誤魔化していると思う。
きっとガイアは俺に想われているなんて思いもしないだろう。
この好意で親友のつもりでいるガイアを裏切ってしまっているのはわかってる。
だからいずれこの気持ちとも決別するつもりだ。
ちゃんと親友に戻る。
俺たちは戦士で、恋なんてやってのんきに遊んでいられるほど暇じゃないんだ。
だからこそ今だけ。
今だけは、俺の気の済むまでは、こっそりと愛させてもらおう。

明日の朝もまたハニーと呼んで挨拶をする。
何にも気づかず無防備な笑顔でハチミツを受け取る顔を想像して、毛布を深くかぶる。
ベルトルトの寝相に邪魔されなければ、今夜も少しはいい夢が見られそうだ。


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