if story

□That's the way a woman is
1ページ/1ページ

「やぁライナー!どうだい?うまく化けたろ?いろんな本読んでどうやったら女に見えるか勉強したんだよ!今度お前にも教えてやろうか!?」
「いやいいよ。本当によく化けたなガイア…すごく女に見えるぞ。」
「だろォ?…しばらくここで飲んでていいか?知らん人と話すの疲れた。」
「好きにしろ」

ーーーーーーーーーーーー

「よぉ!ガイアか!また一段と化けたなぁ!」
「ガリアード!」
「暇してるならピークの相手をしてやってくれよ。車力の巨人に興味津々のお偉方に囲まれてたんだが…掴まり立ちに疲れたってソファでふて寝しそうなんだよ。」
「それはかわいそう…すぐに行くね。えっと…ピークちゃんはどこにいるの?」
「おう、こっちだガイア。…そのドレスよく似合ってるな…肩寒くねえのか?」
「このドレスはちゃんと理由があってこういう首回りなんだよ、ガリアード。」
「へぇ…そうなのか。どんな理由なんだ?」
「ガリアードも肩が寒そうって思ったでしょう?そしたら…ガリアードが優しいパートナーならどうする?」
「肩を…温める?」
「正解!ショールやケープをかけてもらったり、あるいは…肩を抱いてもらったり。パートナーにそうやって優しくして欲しいですっていう意味があるんだよ。」
「…そうかよ…もうこんなことで俺を利用すんなよ。かませ犬なんてまっぴらだ。くだらねえ茶番させやがって…」
「ごめんねガリアード。機嫌なおして?今度何かちゃんとお礼するから…」
「ガイア、今いいか?」
「ライナー。何か用?」
「いや、用ってほどでもないんだが…ちょっとな…」
「わかった。ガリアード、ピークちゃんにお疲れ様、あとで足をマッサージしに行くねって伝えておいて!」
「おー。じゃあな。」

ーーーーーーーー

「おかえり顎のかませ犬くん」
「やめろピーク。…あのムッツリドベ野郎最初っからガイアの背中ガン見してたぞ。挙句肩抱いていきやがった。」
「そうだね。悪い虫には指一本触れさせませんってことでしょ。」
「お前も最初からわかってただろ…」
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ