story

□La nuit
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いつのまにか窓の外は夕日に藍色が混ざり、街の端には夜空がせまっていた。
時計ももう6時半を指している。

慌てて荷物をまとめるライナーを見ていたら、僕に名案がおりてきた。

「泊まっていきなよ!」

ライナーが突然の提案に驚いている隙にたたみかける。
「僕んちにいるって言ってあるんだろ?もう外も暗いし、嫌じゃなければ服も貸すから!せっかくの長期休みだよ!お泊まり会しようよ!」
日記にもガイアの家でお泊まり会をしましたって書けるよと付け足すと、確かにそうかも…とつぶやくのが聞こえて、何かに勝ったような気分で兄さんたちを説得しに行った。
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