story

□O Magnum Mysterium
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振り返ると靴下を履くために川で足を洗うガイアが見える。
短い髪でズボンを履いてシャツを着て…どう見ても俺と同じ男だ。

普段のガイアを思い出す。
図鑑や事典が好きで、森で遊ぶのが好きで、足が速くて、「僕」って言ってて、木登りが上手で…今言われるまで考えもしなかったぐらい男だった。

思い返してみると今までガイアがなぜか知らなかった当たり前のことは全部男の知識だったような気がする。
カブトムシを飼ったことがなくて、パンチの力加減を知らなくて、立ちションしたことがなくて…意外と少なかったな。
パンチの力加減は友達がいないなら仕方がないと思うからこの際置いておくとして、つまりガイアが女の子である可能性はちんちんがついてるかどうかにほぼ全てかかっていて…
むしろそこにしか、ガイアの女の子の部分はないように見えた。
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