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□repeated
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「おかえり」
帰宅した彼女を出迎えると目を大きくして酷く驚いている。
「リリーさん…なんで、」
「なんでって、いたらあかんの?」
「夜も仕事って…」
「急に無くなったから。!今日帰り早いの知ってたし来たんやけど」
嘘だけど。
仕事なんて最初から無かった。試すような真似をして悪かったけど表情を曇らせ気まずそうにこちらを見る彼女に、不安に思っていたことが確信に変わりそうで怖い。
「ごめんなさい…」
「何が?」
「リリーさん、私…」
言葉に詰まる!。
もう深夜一時を過ぎている。
誰と、何処で、何をしてたの?
分かっているけど、答えてほしい。
どうか誤魔化して。
そうじゃないと…
「…俺って!のなんやったっけ?」
「…っ、」
俯いた彼女の足元に涙が落ちた。
泣きたいのはこっちなんだけど。
諦めが早いというか、なんというか。少しはもがいても良いんじゃないか?
嘘を付けない真っ直ぐで素直な!が好きだったけど、それが今は裏目に出る。
あぁ、君だけは違うと思いたかったのに。
「!…」
「リリーさん、痛い…、」
「仲ええから分かるよ、俺」
「ごめんなさい、私…」
「なんで!から濱家さんの匂いするんやろな?」
抱きしめる腕に力が入ってしまう。痛がる!に力を緩め目を合わせた。
涙を流し目の下は真っ赤に染めて、ごめんなさいごめんなさいとかすれる声で呟く。
「っ、怖い…」
「俺も怖いよ、こんな女だったなんて」
「違う、違うの…」
「近場で手出して楽しいか?俺はただの暇つぶしやった?」
「違っ、
「それとも、濱家さんの代わり?」
「…っ、!」
そのまま押し倒すと声を上げて泣き出す!。
これも何回も見た光景だ。何人も。最後は結局こうなってしまう。
首に手をかけるとひゅうひゅうと喉を鳴らして苦しそうな表情を見せる。
こんな時に下部が熱を持つ感覚に自分でも可笑しくて笑ってしまう。
「!も結局、他の女と一緒なんやな」
「っ、リリーさ…苦し」
「もうたくさん、これで終わり」
下着だけずらし慣らさずに入れるそこはすんなりと俺の自身を受け入れた。
なんだか執拗に絡まる液が気持ち悪い。まだ暖かいような生温い感覚。あぁ、穴兄弟っていうんだっけこういうの。
首元には小さく痣も出来ていて、あの人可笑しいんだなやっぱり。どういう神経してんだろ。
抱きしめるとまた香るあの人の匂い。感情がぐちゃぐちゃで分からない。ぽたぽたと!の腹部に水滴が落ちて、気付けば泣いていた。
「!、俺のこと好き?」
返事をせずに泣きながら謝る!。
そんな彼女の首にまた手を伸ばし力を込めた。
repeated
(この恋がきみを殺すまで)