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□pillow talk
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:: asei miki



目が醒めると見たことない景色で、ここが何処なのかと辺りを見渡すと隣に眠る亜生の姿が見えた。

「嘘…でしょ」

ベッドから降りると衣類を身につけてない事に気付き、大声で叫ぶと亜生が目を覚ました。


「んー…、おはよう」

「あせ、亜生、私、私……服、着てない…」

「そら、することしたからやろ?」

そのまま眼鏡をかけるとすぐに携帯をいじり始めるいつも通りの亜生と真っ青になりボーゼンとする私。


「なっ、…なっ!?なんで?、そんなこと…!」

「あーもう…ほんま朝からうるさいなぁ、…言うとくけど誘ったんそっちやで」

「嘘…、でもこんなの…」

「まぁ、男女間の友情なんて成立せぇへんからな」


昨日の記憶は二日酔いなのか何のせいなのか分からない頭痛のせいで思い出せない。

目が合うと口角を上げニヤリと笑う亜生。

最悪、だ。



「可愛かったで、凄く」

「お願い止めて…」

「ええやん、もう俺のものや」

「は?」

「過ちから始まる恋もあるからな」


調子が良いというか、なんというか…。

「最初はお試しで、どう?」

「…うーん」

「絶対に本気にさすから」

呆れる私を抱きしめ、そのまま重ねられる唇。絡められる舌に思わず亜生の手を握ると嬉しそうに笑った。

そんな亜生を見たらこのまま彼に流されるのも悪くないかな、なんて。





指先から恋が始まる

( pillow talk × asei miki )



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