BOOKその1


□夢
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Chaeyoung side

帰り際にジョンヨン部長に話を聞いてもらった





怖いけど少しは楽になった気がする





そして例の路地に入る





家に帰るには線路を超えなきゃいけない




この路地にしか踏切がないのでここを通らずには帰れない





どうか何も起きませんように…






自分の鼓動がうるさい






あと曲がり角まで20メートルくらいだ





よし、このまま…








そう思った時、向こうの角から誰かが曲がってきた









そう、夢の中の男と同じ格好をしている






頭が真っ白になった





男の手にはやはりナイフ







震えながら後ろに逃げようとしたその時、後ろから足音が聞こえた






その人は自分を通り越して男に飛びかかり、腹に蹴りを入れた





男がうずくまるのと同時に、「チェヨン!逃げるよ!」と言ったその人は…ジョンヨン部長だった





チェヨン「部長、なんでここに…」



ジョンヨン「そんなことはいいから、早く!!」





走って2人で逃げた






ジョンヨン「心配でついてきちゃった(笑)」




そう言って笑うジョンヨン部長




その笑顔を見たら、糸が切れたかのように涙があふれてきた




チェヨン「うう…怖かったです…」




ジョンヨン部長は優しく抱きしめてくれた



ジョンヨン「チェヨン、何があっても絶対守る、だから…」





そう言って赤くなっている





ジョンヨン「…だから、付き合ってほしい。」







え…?





あのあこがれのジョンヨン部長だよね?





何も考えず反射的に「はい!」と言っていた
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