BOOKその2

□Double Relation
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Chaeyoung side



私の一目惚れだった



ダンス部のミナ先輩



穏やかな日常と、踊る時のかっこよさのギャップに、気がついたら目で追っていた



私の通う学校にはα、β、Ωが混在していて、特別扱いされたくなくてβのフリをしているαや、差別を避けてβのフリをしているΩが多い



私は前者で、実はαだ



去年の終わり頃、ミナ先輩に告白したら、実は両想いだったことがわかり、付き合う事になった



最近はよくミナ先輩の家にも遊びに行くようになった



オンニって呼ぶようになったし




普段は何でもそつなくこなすミナオンニが、家では結構おっちょこちょいなところとか、好きは増していくばかりで




チェ「…ミナオンニ…」



ミ「ん?」



チェ「…私、αなんです」



ミ「え!?私βだけど…いいの?αの人とかじゃなくて」



チェ「ミナオンニがいいんです!」



ミ「ありがとう…ほんとに嬉しい…」



こんな幸せが続けばいいと思ってた



でも時間が経つにつれて、もしミナオンニがΩだったら…と思っちゃう自分がいた



チェ「ミナオンニはホントにβなんですか?」



ミ「そうだと思うけどなぁ…うちはみんなそうだし…発情期来たことないし…」



チェ「でもこの歳で初めて出ることもあるみたいだし…」



ミ「…やっぱり私がβだから…」



チェ「いやっ!そういうことじゃなくて…」



もう、私のバカ



何で思ったことすぐ言っちゃうんだろう…








それから1週間後




ミナオンニが熱で学校を休んだ







ピロン




ミ「ごめん、熱でちゃった」




チェ「ミナオンニ、家行ってもいいですか?」




ミ「今日誰もいないからいいよ」



ミナオンニが心配で、学校が終わってすぐ、オンニの家に駆けつけた



途中の薬局で、解熱剤やらいろいろ買って、お揃いのキーホルダーが付いた合鍵で中に入ると…




「うっ、え…?」



気が遠くなる程の甘い匂い



ミナオンニの部屋に近づくほど強くなる



「ミナオンニ、だいじょ…」



部屋のドアを開けると、ベットで毛布にくるまって、赤い顔をしたミナオンニ



ミ「チェヨナ、私、Ωなんかもしれん…」



チェ「ミナオンニ…」



ミ「チェヨナ、αなんやろ…お願い…」



チェ「で、でも…やったことないし…」



ミ「チェヨンならいいの…ダメ?」



そんな顔で言われて我慢出来るはずもなく、そのままミナオンニを押し倒し、深くキスをする



舌を絡ませていくにつれて、どんどん濃くなる甘い匂い


私を狂わせるこの匂い



ミ「んっ…はぁ、」



もっとミナオンニに触れたくて、震える手で服を脱がしていく



チェ「きれい…」



ミ「チェヨナ、はやく…」



白くて綺麗な胸に顔をうずめて、既にたっている先端を舌で転がす



ミ「んあっ、だめ…」



チェ「ミナオンニ、気持ちいい?」



ミ「うん…でももっと…」



下も脱がせて、割れ目をなぞる



ミ「んんっ、あっ…んあっ、いや」



チェ「いやなの?やめちゃうよ?」



ミ「んああっ!やめ、ないでぇっ、もっとっ!」



チェ「っ…」




自分がαだということはたまに甘い香りを感じることで自覚してた




でも、こんな感覚、はじめて




濃い、甘い匂いに全身の血液が沸騰するような感覚




ミ「んああっ!あっ、だめっ!チェヨナ、い…くっ!」



ミナオンニの身体がベットで跳ねた



ミ「はぁ、はぁ」



チェ「ミナオンニ、だいじょぶ?」



ミ「だいじょうぶ、やけど………たらん」



チェ「え?」



ミ「お願い…もっと…」



その言葉に一度冷めた熱が再び上がる



その唇に噛み付くようにキスをする



チェ「もう止まれないから」



ミ「んあっ!だめぇ…」



チェ「ミナオンニ、顔隠さないで」



ミ「だって…恥ずかしい…」



消え入りそうな声でそんなこと言うミナオンニも可愛いけど、やっぱり私で乱れるオンニの顔がみたい



そばにあったタオルで手首を縛る




ミ「これっ、やだぁ…」



その綺麗な体を舐めまわすように眺めていると、どんどん溢れてくるオンニの蜜




どんなスイーツよりも甘く魅力的なその蜜



理性なんかとっくに捨て去って、蜜の溢れるそこにしゃぶりつく



ミ「んああっ!やばいっ…そこぉ、だめぇ!」



透き通るようなオンニのうなじが視界にちらつく




チェ「オンニ、噛んでもいい?」



ミ「んあっ、チェ、ヨナ…は、私っ、なんか…じゃ、」



チェ「何言ってるの、オンニ、私はオンニがいいの!」



ミ「ああっ、おねが、いっ!チェヨナ!やばいっ、また…くるぅ!」



汗の滴るうなじに歯をたてると、オンニの体がベットの上でビクッと跳ねた













ベットで寝てしまっていたことに気づいた



隣でスヤスヤ寝息をたてるオンニの首筋についた、番証を指でなぞった




「これからよろしくね、オンニ」




私の可愛い番、私の愛しいオンニ




その綺麗な横顔を眺めながら、また眠りについた



end


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