BOOKその1
□僕だけに
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サナと付き合って1ヶ月、相変わらずラブラブな関係は続いているが、テストと文化祭が続いて、二人きりの時間はあまり無かった。サナは学校の中でも可愛い方で、学年の中でも知らない人は居ないんじゃないかと思う。元々モテそうなサナを見てると、本当に僕で釣り合うのか?遊ばれてるだけなんじゃ?とか感じることも少なくない。けど、学校で僕を見つける度に笑顔で駆け寄ってくる彼女を見てるとそんなことどうでも良くなってしまう。誰にでも分け隔てなく優しい彼女だが、僕には特にそうな気がして、、、これは自惚れなのかな?
朝、文化祭最終日が始まる前に、終わったらうちに来ないかと言われた。せっかく一段落したし…って、お互い待ち望んでた時間がやっと取れると思うと、早く夜になって欲しくてしょうがない。
そしてもう一言、「今日親いないから泊まってかない?明日休みだし」って
それは何?サナは誘ってるの?
とはいえ僕もそういう行為はした事ないからよく分からないことだらけなんだけど
「お邪魔しまーす…」
「待ってたよ〜ジヒョや〜」
サナの部屋に行って、2人でベットに腰掛けた
いつもここでサナが生活してると思うとなんか変な感じ
2人で宿題をしたり、他愛もない話をしていた時間はあっという間に過ぎていった
夜になって、僕が先にお風呂に入った。サナが入ってる間、僕は1人ベットの上でソワソワしていた。ホントにするのかな?と思いつつ期待してる自分もいた。とはいえ僕に出来るのか?もし失敗したら?もし気持ちいいと思ってもらえなかったら?考えれば考えるほど不安になってしまい、とりあえずベットに横になって考えないことにした。
「ん…」
気が付いたらベットで寝ていた。2人でさっきまで過ごしてて、緊張もあって疲れて寝てしまったのか。横を見ると同じくスースーと気持ちよさそうな寝息を立てているサナ。寝ているのをいいことに、その綺麗な横顔にキスをする。
「ん…ジヒョ?」
しまった、起きちゃった…キスしてたの気づかれた。言い訳を探してあわあわしていると、唇に柔らかい感触。びっくりして離れようとするも、サナに頭の後ろをがっちりホールドされ離れられない状態に。息を吸おうと開けた唇をこじ開けてサナの舌が咥内に侵入してくる。鼻で息をしていても苦しくなってきた頃には完全にサナの舌に翻弄されていた。
「はぁ、はぁ…」
「ふふっ、ジヒョ顔真っ赤やで」
そういうサナは僕の首に手を回し、自分からベットに倒れた。僕がサナに覆い被さる形になる。どうしていいか分からずあたふたしている僕を上目遣いに見ながら、サナは着ているものを脱いでいく。1枚1枚脱いでいくその動作一つ一つが色っぽい。自分の心拍数がとてつもなく速いのを感じる。ついに露わになった綺麗な膨らみに見とれてしまい、ついついじっと見つめていた。
「なぁ、あんま見んとってやぁ…恥ずかしいやん…」
顔を赤らめてそう言うと、僕の手を自らの膨らみに導く。どう触っていいのかも分からずにとりあえず揉んでみる。こんなにも柔らかいものなのか。時々サナから漏れる鼻に抜けたような声に興奮は高めるばかりで。
「サナ、きもちい?」
「うん、きもちええよ、ジヒョ」
自分の下腹部に熱が集中していくのがわかる
「なぁ、そんなに興奮したん?恥ずかしいからやめてやぁ〜」
そう言って笑いながら僕のズボンを下ろして下半身に触れてくるから、変な声が出そうになった。僕のモノを優しく上下に擦られる。他人に触られたことなんてないから、サナの身体に触れる余裕もなくただただ快感に溺れるしか無かった。サナにニヤニヤしながら見られてる。そう思えばそれだけ快感は高まっていくばかりで。
「ふっ…はっ、はぁ…」
「出してええんやで、ジヒョ」
耳元でそう囁かれればもう我慢できなくて、身体は一直線に駆け上がっていく。欲の塊が白濁の液となってサナの手に飛んだ。恥ずかしさと手を汚してしまった申し訳なさに慌てて拭こうとしたが…サナはそんな僕を見てニヤニヤしながら手についた白い液体を丁寧に舐めとっていく。恥ずかしさにたまらなくなってサナをベットに押し倒す。少しびっくりした顔をしているサナを見てしてやったり、と思った。そのままの勢いでまたサナの胸に手を伸ばす。今度はさっきよりも少し強めに、先端を掌で転がすように、少しでもサナに気持ちいいと思ってもらいたくて。んん、とくぐもったような声が聞こえて不思議に思い顔を上げると、声を出すまいと必死に口を押さえているサナがいた。自分の手に割と感じてくれてる事に興奮を煽られながら、もっと声を聞かせて欲しくて、ズボンに手をかけた。待ちきれなくて何も言わずに下着まで一気に下ろした。既にトロトロと液体が流れているのを見て、さらに熱は上がっていく。どう触っていいのかも分からないからとりあえずそこに触ってみた。
「んんっ、はぁ…そこ、だめ…」
先程よりも大きな反応を見せてくれたことに味をしめて、指で擦ったり押したりしてみる。たまにビクッと腰が震えるのを見て僕の指まで震えてくる。
「んぁっ、は…だめぇ、ジヒョ、ああっ、んっ…」
奥からどんどん溢れてくる。そろそろ入れてもいいかな…なんて思って人差し指を入れてみる。適当に指を出し入れしてみたりしていると、一層大きな声で反応した場所があってそこを執拗に攻める。
「んやぁっ!そこぉ、だめ、っぁ!やだぁ…!」
「気持ちいい?サナ?」
「あぁん!きもち、きもちぃ!ジヒョ…やばっ、い…いきそ、あああっ!」
さっきまでよりいっそう高い声を上げると、サナの身体がビクッとベッドの上で跳ねた。まだ少し痙攣しているサナに愛しさが込み上げてきて、何も言わずに抱きしめた。
「サナ、だいじょぶ?」
「はぁ、大丈夫…」
「ちゃんと出来てた?」
「うん…きもち、よかった…やから…い、いれて…?ジヒョ?」
そんな言葉を聞けば再びぶわっと身体が熱を帯びていく感覚。ベッドの上で上半身だけ起こして、硬さを取り戻した自分のモノにゴムを装着するが…本当にいれていいのだろうか。どうしていいものかと考えを巡らせていると我慢出来なくなったのかサナは僕の上に跨って僕のものをあてがうと、自分で腰をおとしていった。
「あっ、やぁぁ…ふか、いいっ!」
「くっ…はっ、ふぅ…」
生まれて初めての挿入の感覚に息もできない程興奮していた。サナは僕のモノをぎゅうぎゅうと締め付けながら、僕の上で腰を揺らしている。ここまでされたら、もっともっとと求めてしまう。小さな振動でも高い声で喘いでいるサナをそのままベッドに押し倒す。驚いたような顔を向けたサナを見つめながら、その太ももに手をかけて一気に腰を引き寄せた。最奥まで突いた時の快感が尋常ではなくて、何回もその感覚を求めてしまう。
「んやぁっ!そんな、おく、だめえっ!」
「はぁっ、はぁ…サナ、きもちい?」
「ああんっ!じ、ひょ…イッ、くぅっ…」
「ぼ….くも、サナ…一緒に、」
痛いくらいに僕のモノを締め付けサナが身体を震わせる。それに促されるように、0.2ミリの壁に欲を全てぶつけた。シーツを汚しているのは透明か、あるいは白濁した液体だろうか。ああ、掃除しなきゃ、シャワーも浴びて…とか考えてるうちに瞼が重くなってくる。こんな幸せな日々が続けばいいな、と思いながらサナを抱きしめて睡魔に身を任せた。