BOOK(長編)

□欅のお嬢様
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「ほら、起きたじゃん」


「愛佳〜!!」

「愛佳!お嬢様に手を出しちゃ駄目でしょ!!」

「出したのは手じゃなくて口だよ〜、イェリ様おはようございます!」


目を覚ますと目の前に私のベットに腰を掛けてケラケラと笑っている金髪のショートヘアで猫みたいな目が特徴な執事‥正確にはメイドだが

彼女は志田愛佳

彼女は髪型をちょくちょく変えるがそれはウィッグを変えているだけで愛佳自身の髪は黒髪ショートである


そして

「愛佳は後であかねんと御説教よ‥それはそうとイェリ様!ようやくお目覚めですね!早くシャワーを浴びるなら浴びてお着替えなさって朝食を取ってください!!」

「あかねん!?やだよ!朝からあかねんに怒られるなんて‥‥!!」

「なら理佐を呼ぶわよ?」

「りっちゃんなら‥いやでもイェリ様に手を出した事がバレたら‥!!」


怒りながらも優しく私を起こしてくれているのは菅井優香

この家の執事長でもある。馬が大好きでよく所有地の牧場の馬も面倒を見てくれる


「‥シャワーはいいや、着替えるから出ていって。愛佳は覚えてなさい」

「かしこまりました、イェリ様」

「一人で大丈夫〜?」

愛佳が両手をワキワキさせて近付いてくるが直ぐに優香が反応して

「もう!愛佳!!」

「あ!?ちょっとチャプテン〜‥!?」

「チャプテンじゃなくて執事長!」

愛佳は手伝っ‥‥いや私に悪戯しようとしていたけど優香が首根っこを掴み引っ張られていった

‥‥やれやれ‥
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