遊戯

□今時の魔法少年【学園編】

■こうなったら毒喰らわば皿までだっ。■


「好きにしろよっ!」

 ヤケになったオレの言葉に翔真は僅かに微笑んだ。

「うっ……」

 それが綺麗な顔をさらに綺麗に見せてくれてその気もないと言うのにどきどきしてしまう。

「そうさせてもらう」

 片手で軽々とオレの身体を床の上に押さえ付けて翔真はそっと唇を近づけている。

「ひぃゃっ……」

 ぺろりと喉を嘗められて妙な声が出てしまった。
 その間にも細い指が剥き出しの脚を登ってきて……

「やっ……く……」

 世のセクハラに怯える女の人はこんな気分なのかっ。
 オレはチカンもセクハラおやじも絶対に許さないぞっ。
 やっぱり数が増えるのは法律が甘いからで、一人見付けたら30人はいると思えって……
 気をそらすために頭の中で訳の分からないことを喚いている間にも、翔真の手は脚を登り際どい場所にまで近づいていて……
 こここ……これって触るって域じゃないような気がっ!!
 つーか下着ってどうなってるの?
 さすがに女の子のパンツではオレのはうにゅうにゅ……

「っ……翔真っ……」

 つい名前を呼ぶと同時に翔真の手がぴたりと止まった。

「……名前とはただの認識音だと思っていたが……君の口からでると趣が違うな。ふふ……もっと呼んでくれよ。……亨」
「ひっ……」

 耳元で囁かれたとたんにその声の甘さに身体が震える。
 ひーっ、エロモードになってるぅっ。
 このままされてしまうのかと怯えていたのだが、母さんの夕御飯と呼ぶ声に翔真の動きが止まる。

「しかたがない」

 ゆっくりと立ち上がって服を戻してくれた翔真に、もうこれ以上は無いというほど母さんに感謝した。

「続きは後のお楽しみだな」

 しかし、淡々と言われた怖い言葉にオレはビクリと身体を震わせてしまった。
  1. ※もう、どうにでもしてください……
  2. ※手伝ってくれたらっていう約束だろっ。


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