とある宝石の唄
□転生→宝石〈7〉
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私が目を覚ましてから早3日が過ぎ、またラピスとの秘密の話や、歌を歌って過ごす日々に戻る日常に戻ってきた…そんな晩
『ヤッホー、久しぶり』
シン「…ああ」
私は久しぶりにシンシャに会いに行った
ルチル辺りから私が起きた事は聞いていたのだろう
少し間を置いて、いつもの彼の返答が返ってきた事も私にとっては嬉しかった
シン「また来たのか、よく飽きないものだな」
『君と話すのは好きだ、君に歌を聞いてもらうのも好きだ…なんなら君との沈黙も私は好きだろうね』
そう私が言うと、シンシャは目を逸らしながら
シン「…そういうのを、軽く言うのはやめろ」
そう叱るように言った、最近まで石タラシ扱いされてた私にとっては耳が痛い
『アハハ、でも本心だよ』
もちろん、ラピスや兄さん達との交流も好きだけど…シンシャと過ごす時間も私は好きだ
なんというか、考えをまとめたい時はラピス、話をして元気を貰えるのは兄さん達
そしてシンシャは…心の余裕がない時に話すとすごく気持ちが楽になるのだ
彼の水銀は毒ではあるし、彼の言葉も棘がないかと言われると言葉を濁してしまうが…彼自身はとても優しいのだ
私が求めていた様な言葉をかけてくれる
『さってと、今晩はどんな歌がいいかなぁ〜?シンシャは何かリクエストある?』
久しぶりだし、なんでも良いよと言うと、シンシャは皮肉か?と少し目を細めた
シン「お前、俺が毎回なんでも良いって答えてたの覚えてて言ってるだろ…」
『まぁ、ほら…気まぐれとか色々あるじゃん』
そういうのは大切にしないと、そう笑っている私にシンシャは一つ溜息を吐いて
シン「…騒がしい曲は、嫌いだ」
素直じゃないけど、ちゃんとリクエストをくれたから私はそれに応えようと大きく頷いてみせた