小説2

□出会い
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朝、慌てて朝食を飲み込み準備をする。

「ほんとに・・・新学期から相変わらず忙しいことですねー」

「はぁ〜?だったら起こしてくれればいいじゃん!!」

「起こしましたよ!それも二回も!! ねー たまー」

「ぁん!!」

「ほら・・・ねー 二年生になっても夏菜ちゃんは変わりませんねー」

「・・・・・・」

久しぶりの朝の風物詩。
明らかに自分の方が分が悪い。若干ふくれながらも準備を整える。

「行ってきまーす」

気分を切り替え挨拶すると

「いってらっしゃーい 気を付けてね!」

と優しい気持ちが返ってくる。

「おう!新学期そうそう喧嘩すんじゃねーぞ!!」

「しないし! 行ってくるねー」

相変わらず二人とも本当の娘のように接してくれる。
今日は朝から天気がいい。外に出ると新学期にふさわしい心地好い風が吹く。

なにか新しい出会いがありそうな予感を抱きながら夏菜子は駆け出した。
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