小説2

□再会2
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れ「川上さーん・・・・・あれ? えっ?どうしよう これって泣いて抱き着いた方がいい場面だよね?」

彩「確かに! でも・・この時代のあたしたちは初めましてだし・・」

詩「そうそう、正直あの災害も気を失う前くらいの記憶しかないしね〜 久しぶりって感じもしないし・・・」

夏「確かにー そんで先週目を覚ましたら乗り移ってたし」

彩「言い方〜 でも死んじゃったって意識はないもんね」

れ「たしかにー」

川「・・・・なあ 君たち ほんと全然変わってないんだな。記憶どころか性格もそのまんまじゃねーかよ!感動の涙も引っ込んじまったじゃねーか!」


呆れた感じながらも優しい口調で発せられた言葉に場の空気は穏やかに和む。



夏「え?待って待って ねー どーゆーこと?」

詩「え? なんで?川上さんうちらのこと知ってる・・・の? あれ?記憶のこととか知ってる・・・って?」

れ「たしかにー なんで知ってんの? あっ、百田さん教えてんじゃん」

百「いや 私は・・・・川上さん?」

夏「そうだよ ねー 川上さーん ちゃんと話してくれるよね?」

彩「そのために来たんだから!ていうか、だいたいあたしのママが杏k

川「分かった!ちゃんと全部話してやるから落ち着け!まずは皆さん座ってください」

「「「・・・・はーい・・・」」」


5人の来客をソファーと折り畳み椅子に座らせたちょうどその時、病室の中にドアをノックする音が響く。

「おっ ちょうど戻って来ましたか」

その呟きに4人が振り向くと、開かれたドアからは彩夏の母 杏果が自販機で買ってきたであろう飲み物を数本入れた袋を抱えて入って来た。


「「「「WWWWWWW・・・・・」」」」

四人は軽くパニックになり、再び騒ぎ出す。そんな4人を眺め杏果は優しく微笑んだ。

彩「え?なんでママ・・・がいるの?」

杏「ん?神父さんに聞いたから〜」

夏「えっ?ちょっと待って!ね〜 どーゆーこと?」

れ「ねー ほんとどーゆーこと?なんで神父さんが出てくんの?もー ますます訳が分かんないんだけど」

詩「でも、ちょうどいいじゃん!もう全部教えてくれるよね?」

夏「川上さーん!」

れ「ありちゃ・・・杏・・・って も〜 なんて呼べばいいのー」

川「だから落ち着けって! 全部話しますから!」


かつての敏腕マネージャーはベットに腰を下ろすとスリッパを脱ぎあぐらをかく。杏果がエコパックの飲み物を配り終えるのを待つとゆっくりと語りだした。



川「あの日もまだ暑い日だったよなー・・・・・


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