小説2

□覚醒
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彩「ねえ! それより着替えて一回踊ってみない?」

詩「いいねー やろやろ」

れ「昨日と違うかな?あー なんか楽しみなんだけど」


四人はさっそく着替えだす。着替えながらも自分の体やメンバーの体の肌つやをワチャワチャと確認しながら、テンションはますます高くなる。

広間に移動すると、まずはストレッチや発生の確認をし、ふざけながらもだんだんプロの顔つきになる。




昨日の3曲を改めて踊ってみる・・・・

ノリノリで踊り終え、夏菜子を中心に手足をばたつかせ笑顔で集まる四人。

夏「やばいやばい!!」
詩「体めっちゃ軽いんだけど」
れ「ほんと、やばいって!!」
彩「全然疲れないし!」
夏「喉がちょっと開いてない感じだけど、ばっちりじゃん!」


しばらく高いテンションのまま騒いでいた四人。落ち着き会話が切れたところで髪を縛り直しながら彩夏が呟く・・

彩「ねえ、朝からずっと気になってたんだけど・・・・」

れ「ん?なに?」

彩「うん・・・・杏果・・・だよね・・・」

詩「あ!!やっぱり?!そうだよね!私も思ってたー」

夏「わたしもわたしも!絶対そうだよね!」

れ「でも、そんなことってあるー?」

彩「いや、ありえないっしょ」

夏「え?てか・・・これもうぜったい川上さんでしょ」

れ「だよね、なんか全部川上さんが知ってる気がする」

夏「ほんと、それー」

詩「あのメンバーカラーの御守りとか絶対にそうでしょ」

「「「確かにー」」やりそー」

彩「どうする?川上さんに会いに行ってみる?じゃないと・・・あたし・・・」

れ「わかるーー」

彩「そう、考えたらめっちゃ恥ずいよねー」

れ「ずっと、ありちゃんのことママって呼んでたんだもんね!!」

夏「こないだもお母さん、娘とケンカしたー って喜んでたー」

詩「そうそう もう立派なお母さんだよね」

彩「あーーーー ママの記憶と杏果の記憶がごっちゃになってーーー絶体ママはあたしが佐々木彩夏だって知ってて育ててたよ」

詩「確かに!!そういえば・・初めて会った時のお母さんの驚き方って・・・」

夏「ぁ〜はいはい・・めっちゃびっくりしてたもんねー」

詩「もしかして私たちのことも?」

れ「でもそうすると・・・ありちゃんて・・あっ苗字変わって今は佐伯か・・・」

詩「そうだよ 結婚したんだ!」

れ「あれ?杏果さんて、お仕事って何されてるんだっけ?」

詩「ね〜言葉使いが〜〜」

れ「だってー・・・で?」

彩「うん・・・スタジオで音楽の先生みたいなこと・・・・あたしも色々教えてもらってる」

詩「そういえば会長さん、リサイタルとか開いてたもんね」

夏「一回見に行った!詩織と!まこもさんの曲ばっか歌ってたよね」

詩「そうそう!」

れ「でも、よかった!ありちゃ・・じゃない杏果か、ずっと音楽続けてたんだね」

詩「じゃぁ・・・お母さん・・杏果にきいてみる?多分私たちのことも何か知ってるよね?」

彩「えー いきなりは・・・どんな顔して話したらいいか分かんないよー」

詩「確かに!私たち姿は10代で、中身は20代まじってて・・・でも杏果は40代だもんね・・」

夏「あー もう頭おかしくなりそう〜・・・」

れ「昔の私知ってる人たちって、みんないい年なんだよね」

夏「そうだよね、あー もうあいつ、弟呼び出そう!でもって川上さんに会わせてもらって問い詰めよ!」

詩「うん、そうしよ スッキリしないし」

彩「でも・・どうすんの?昨日MCZのモノマネならって・・・」

れ「そんなん何でもいいよ!取りあえず・・・モノマネやりますでいいんじゃない?素でいいんだし」

彩「もうこれ以上ないクオリティーだよね」

詩「わー・・なんか面白くなってまいりましたーーー」

夏「まあね・・・昨日あれだけモノマネは嫌だって悩んでたのにね」

れ「確かに〜」
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