小説2

□覚醒
2ページ/4ページ

詩「まず・・・・私たちは・・・週末ヒロインのMCZというアイドルだった・・・よね?」

彩「うんうん、で・・・確か・・・全国ツアーをやってる途中で災害に見舞われちゃって・・・・」

れ「そうだ!私たち死んじゃったんだ!!」

夏「やっぱり・・・あの時って助からなかったんだよね?えっ? でもなんで高校生?つかなんで生きてんの?」

詩「それは分からない・・・・けど・・・生まれ変わった?」

れ「そうだよ!凄いよね!で、また巡りあったってこと?」

詩「そうだよ!」

夏「えっ!そんなことってある?」

彩「でも また同じ名前で同じ顔なんて・・・そんなことあり得ないでしょ?」

夏「それは・・・まあ、いいじゃん!神様のおかげだよ」

れ「さすが夏菜子〜単純〜!けど・・そうだね!まずはそう考えよう!」

詩「で・・・夏菜が蕎麦屋の娘で、私が公務員の娘で・・・あーりんが・・・生徒会長!!」

彩「いえーい」

夏「でも、結構しっかりやってるよね!」

詩「確かに・・・で、れにちゃんがシスター・・・」

れ「ふーー マイシスター  あっははははh・・・」

詩「問題は・・・なぜ記憶が戻ったかってことだよね?」

夏「それは・・・天使さんの力でしょ」

彩「今度は天使なんだ」

れ「昔やったミュージカルみたいに?」

詩「いやいや・・・現実的じゃないでしょ」

れ「じゃ、あれだ!笑顔の天下とか言いながらみんなを悲しませちゃったから・・・成仏できずに・・・」

夏「え?・・ゆうれい?」

彩「・・・てことは・・・・のりうつったってこと?」

れ「わたし・・・おばけ?」

夏「知らないよ!高城が言い出したんでしょ!」

詩「うーん  ていうか・・人生をやり直してたら、MCZの記憶が今朝いきなり追加された・・・ってとこかな?」

れ「うん確かに・・シスターの私にMCZの私の記憶がプラスされたって・・・ことだよね」


夏「えっ?  つまり・・・市販のそばつゆに、濃厚なつゆをつぎ足したようなものか」

彩「・・・いや それは分かりにくいよ・・・」

れ「・・・夏菜子ちゃん・・・・」

詩「で・・・これからどうする?」

彩「そうだよね・・・てか、こんなの誰も信じてくれないよね」

夏「やっぱ、内緒にしといたほうがいいのかな?」

れ「ぬぁんでー ママや友達に会いたいよー」

詩「ビックリしちゃうよ・・・それに・・今の両親もいるし・・・」

彩「そうだよねー・・・・もしかしたら期間限定の記憶かもしれないし・・・」

れ「えー それはやだーーーー」

詩「でも、ニュースとかになったらどう説明するの?」

夏「んー なんにしてもさ、もう一度私たち揃ったってことでさ、まずはよくない?」

詩「まーね・・・なにより若くなってるし!」

夏・彩・れ「「「確かにーーーー」うれしー」

詩「それに、料理もピアノも出来るあーりんに、家事全般も普通にこなすれにちゃんと私。あと・・・・夏菜子は変わらないk・・・」
夏「なんでだよ!!」

れ「ねー すごーい、私洗濯とか普通に出来るんだよー」

夏「私だって出来るよ!!」

彩「すごく便利な時代になってるしね」

詩「確かに!」


夏「あっ!そういえば昨日よ!」

詩「あー はいはい めっちゃ言われたねー」

夏「あの人ってさあ・・・・」

彩「うんうん 百田って人!」

夏「そう!わたしの弟だよ!」

れ「そうだよね!えー ビックリ!私より年上になっちゃったよ!」

詩「ねえ!今度会ったらどうする?」

夏「だよねー あいつ、にせもの呼ばわりしてたもんなー」

彩「うんうん・・なんか次会うの楽しみなんだけど!」

れ「けど、昨日言われて悔しかったじゃん!そんでMCZになりたいって本気で思ったから神様が・・・・」

詩「あー そう考えると・・・あの人のおかげかな?」

夏「えーー、そーかなー・・・」

詩「けどさ、純度や想いが違うとか1ミリも差は埋まらないとか言ってなかった?」

れ「言ってたー めっちゃうちらのこと大好きだよね!昔から!」

夏「ねー  特にれに大好きだよね!」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ