小説2

□覚醒
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目が覚めた夏菜子は天井を見つめ布団の中で固まっていた。
しかし、頭はフル回転で考えごとをしている。


(だから・・・私の名前は・・・百田夏菜子 そう夏菜子だよ MCZのリーダーで・・こないだ二度目の全国ツアー中に26歳になって・・・でも・・あれ?・・高校生で・・・蕎麦屋の娘で・・・ここは・・・そう、教会の・・れにの部屋・・・あれ?どーゆうこと?私は・・・)

いくら考えても結論は出ない。むくりと起き上がり左に視線を落とすと、隣で寝ている詩織と目が合う。

「あっ・・・おはよ・・・」

「・・うん・・・おはよう・・・」

しばらく無言で見つめ合っていると、後ろから

「・・夏菜子・・・・」

と声が聞こえる。振り向くとベッドで布団に入ったまま、横向きでこちらを見ているれに。そして、その声を聞いてれにの向こうで起き上がる彩夏。


「これは・・・・・夢なのかな?高城・・・・なんか凄いことになってる・・・」


れにの一言で、自分と同じ状況であるとそれぞれが理解する。



夏「えっ?もしかして、みんなもMCZの記憶あるの?」

詩・彩「うん、ある!」

れ「え?なにこれ?どうなっちゃったの?」
夏「分かんない分かんない・・」
彩「え?どーゆーこと?」

詩「ちょ・・ちょっと・・・落ち着いて考えてみよ!」

夏・彩・れ「「「・・・・うん」」」


彩夏とれにもベットから降り、下に敷かれた布団の上で四人は顔を突き合わせる・・・・・
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