小説2

□再会2
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「実は・・・先日、川上さんから言われたんです」

男性は大きく一度深呼吸をしたあと、優しい表情で話し出した。

「とある教会にMCZのそっくりな子達がいるから、一度会ってきてほしいと。神父さんに聞いてみて、普通の生活を希望しているならそれでいいし、もし仮にアイドルに興味があるようなら助けになってやれないかと・・・」

4人は黙って話の続きを待つ・・・

「もちろん最初は気乗りはしませんでした。だって・・・、多少似てるからなんなんだって・・・いくら似てても所詮は他人だし だいたいそんな依頼をする川上さんの神経が信じれませんでした・・・・・でも・・・・」

「・・・でも?」

「似てるどころか、見た目はまんま本人達じゃないですか。タイムスリップしたみたいで正直驚きましたよ。でも・・・雰囲気はありましたが中身はまったく違う・・・・・あれ?先日とは中身も違いますよね?・・えっ?あれっ?すいません、わたし変なこと言ってますよね・・・」

「「するどーい!」」
「うんうん でもあん時ずい分ひどいこと言ってましたよ」
「たしかにー 1ミリも近づけないとか言われたし」
「まあね でも、そのおかげでもあるんだけどね」

四人はあの後に起こった出来事を簡単に説明する。信じられない話ではあるが、その説明の仕方や独特の雰囲気だけで少しの疑惑も起こることはなかった。
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