小説
□逆ハーレム〜大友組のクリスマス〜
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大友「寒ぃな。もう12月か…」
水野「街はクリスマス一色ですね、親分。ったく、どいつも浮かれやがって」
安倍「クリスマスの何がめでたいっていうんだ、って話だよなぁ」
石原「……」
水野「ああ?なに見てんだよ石原。お前いま笑っただろ」
石原「…いえ」
水野「『いえ』じゃねえよ!スカしやがって!」
大友「まぁ、落ち着けよ水野」
水野「はいっ親分」
安部「えぇ…(困惑)」
プルルル(石原の携帯が鳴る音)
石原「あ。…おう。
……そうか、わかった。いや、俺1人でいい。興味ないんだってよ(ガチャ)」
水野「…石原、女とデート…ああ、クリスマスの約束でもしたのか?おう?それで俺たちはロンリークリスマスで!可哀相だって思ったんだろコラ!」
石原「そこまで思ってないですよ」
水野「『そこまで』って何だテメェ!」
大友「…水野、よく考えろ。あいつ『俺1人でいい』とか言ったろ」
安部「言いましたね」
水野「…い、し、は、ら…お前…」
石原「あぁ。夢子が慰安を兼ねてクリスマス会でもやらないかと。ケーキも作るとか。
でも皆さん、クリスマスとか興味なさそうだったので俺だけでいいと言っ…」
水野「石原、今日がお前の命日だ」
安部「言い残すことはあるか?聞くだけ聞いてやる」
石原「笑えない冗談ですね」
大友「(電話をかけ)………あ、夢子か。おう、なんか…その、クリスマス会ってのやってくれるんだってな。
クリスマスなんてものヤクザは興味ないけどな、水野も安部もお前がやってれるならって目の色かえちまってな、ハハ…。
ま、そういうことで頼むよ。うん」
水野「親分…!」
大友「部下同士で殺し合われたらたまんないよ。夢子に話、つけたから」
安倍「やったぜ」
石原「………」
大友組の皆さん、素敵なクリスマスを^^