main.
□浮気性
1ページ/26ページ
あるアニメの打ち上げ。
「私、前から中村さんのこと気になってて」
俺の横に座って、下から俺を見上げる女性声優。
「俺、彼女いるけど?」
「ふふ、知ってる。」
それで?というような目で見つめる彼女。
結構、俺のタイプの女性声優で、
きっと彼女が居なければ落としてたと思う程。
「彼女居てもいいよ。」
まあ、それなら。
そう思って彼女が先に店を出たのを見て、
俺も後を追うように店を出る。
まあ、それなら、と軽く思ってしまうのは
これが1回目じゃないから。