独立暗殺部隊の紅一点
□独立暗殺部隊ヴァリアー
1ページ/3ページ
もう少しで日付が変わりそうな時間帯に、大きな洋館の屋根の上に佇む一人の少女が居た。
しかし周りには、何十体もの死体が転がっているという異様な状況だった。
突然少女が口を開いた。
「…隠れてないで出てきたらどうですか?」
するとどこからか銀色で長髪の男性が屋根に飛び移ってきた。
「う゛お゛おおい。お前、ただもんじゃねぇな。どこのファミリーの奴だぁ?」
「……私はどこのファミリーにも属していません。」
と、少女は慣れているかのように言った。
「ほぉ…お前程の逸材が居やがったとはなぁ。」
そう言ったあと、その男性は少女の前に来た。
うち
「お前、ヴァリアーに来るかぁ?」
「結構です。」
「即答かよ…;」
「…あの…ずっと見ないでもらえませんか…。」
「…」
「…はぁぁ。もう。分かりましたよ。行きますよ。」
「そうかぁ。ならついてこい。案内してやるぜぇ。」
(…あんなに見られたらYESというしかないでしょう……)