第1話「あなたに恋して三千年」

「とうとう始まりましたねぃ。俺と旦那の初私闘」
「俺にとっては私闘というより死闘だけどね。ケツに刀刺さってる時点で常人なら死ぬからね、ウン。」
「まあまあ、あの時の思い出話はこれからゆっくりとしやしょう。ね?」
「…へーへー。」

〜アバン〜

「しょっぱなからきたねーなオイ。」
「このアニメの日常茶飯事に、今更ですぜぃ。旦那も俺もションベンシーンありやすし。」
「…俺は大の方も…って、そんなこと話してる間に死んだぞこのおっさん!」
「まあ、死亡フラグ立ちまくりでしたしね。死亡フラグといえば俺の…」
「その話長いよな?今回の趣旨と離れるよな?」
「あー、この黒幕っぽい男は確か…」
「俺の話ガン無視ィ?!」

〜Aパート〜

「お、鉄子じゃん」
「浮気ですかぃ?旦那ぁ」
「うっせーこの嫉妬魔。と、ここで刀占いの始まりだな」
「俺の刀はどんな占い結果なんでしょうねぃ」
「血を吸った数も多いが遊ばれた回数も多いだろうなー」
「まあ俺の刀は旦那みたいに主人に復讐はしないでしょうね。しっかり躾けてやすから。」
「あれ本当痛かったから。刀の躾けできるなら俺もしたいぜ…たく」
「ところで旦那、俺旦那の作る飯が好きなんでさぁ。特に最近は中華料理にハマってやしてねぃ。」
「…ん?あ、おう」
「今度中華鍋持って行きやす。」
「…お前、ズルいな」
「いえいえ。
…あぁ、とうとう魔剣が。コレは、クサナギ、でしたかぃ?」
「いやいや、まずは俺の尻に刺さったことに触れよう?普通あり得ないよね。」
「さすが旦那、俺に毎晩…おっ、と。旦那、いきなり殴りかからないでくだせーよ」
「ッチ、当たらなかったか…」
「…この刀は天人ですか。妻を探してるようですねぃ。」
「知ってる癖に。にしてもメーワクな話だ。」
「…ですがねぃ。もし俺が旦那と離れ離れになったなら、どんな手段も使うと思いやすぜ。」
「だからって一時の鞘に身を乗り換えたら許さねーからな」
「お、言いやすねぃ。」
「ってそんなこんなしている間にクサナギの長ェ話が終わったな。」
「鉄子とやらは賢いですねぃ。序盤の占いパートを回収するとは。」
「メタいな。つーか俺の尻なんで汚い扱いなんだ。こいつら見たことあんのか俺の尻」
「旦那の尻を見るのは俺だけで充分でさぁ」
「なんか分かってたよ沖田くんがそういうの。」
「えへへ」
「あーこいつが笑ってる理由さっぱり理解できねぇ」
「いやいや、…ところで旦那は俺に惚れてやすよね?」
「うん?あ、あー、ナンパシーンやってんのか。いやまあ、否定はしないけど。」
「俺がすぐ嫉妬するのは旦那のせいでもあると思うんでさぁ」
「えー、そうか?」
「そうでさぁ。旦那はナンパシーン多いですし…って、あ、アバンの男が。」
「ココ刀カタカタすっから痛いんだよ」
「あんな真剣な顔しつつそんなこと考えてたんですかぃ。」
「当たり前だ。…ん?ここの『邪魔』って奴ぁ、確か…」
「お、やっとですねぃ。」
「あー沖田くんだーって、んだよ逮捕って!銃刀法はいざ知らず猥褻罪とか自分の上司を見ろ!!」
「手錠プレイがしたかっただけでさぁ」
「プレイとかそんなんじゃないよね?ガチだよね?てゆーかなんで神楽達真顔でついてくんの?!何も思わないの!?」
「まあまあ。で、俺が持つ鞘が妻?…ってなってAパート終了ですねぃ。」
「もうお腹いっぱいなんだけど…」
「あ、いいですねぃそのセリフ。最中にも言って下せーよ。」
「あーもーほんとうっさい。」

〜Bパート〜

「検死中、だな。」
「この2人俺が辻斬りするなんて思ってまさぁ。失礼ですねぃ。」
「自分の行いを振り返れ悪ガキ」
「あれれ。ところで旦那。ここの俺が縄でリードのように旦那を縛ってるところゾクゾクしやせん?」
「俺は違う意味でゾクゾクだから。プラスこの状況でも動じない3人にドン引きだから」
「いやいや、バラすとはいいやしたが俺は親切心で旦那のケツのもん抜こうと…」
「だったらもっと優しくしろ!」
「旦那、そろそろ理解して下さい。俺は優しくなんてできねーでさぁ。夜もねぃ」
「最後の一言いらないよね?まあ抜けたのはいいんだけどさぁ。こいつらの言いようがまた刺さる。」
「ところでこのピクピクした痙攣、その場にいた俺からするとマジエロいんで気をつけた方がいいですぜぃ」
「お前頭大丈夫か?」
「だってこの後の刀の話興味ないんですもん」
「もんとか可愛こぶんな。つか興味ないってお前、こんなにノリノリじゃねーか。」
「いや、俺の旦那の尻を占領した刀に仕返しをと」
「そんなちっぽけなことのためにか!?そのせいでクサナギ俺の尻にずっぽりなんだけどおぉお!?」
「いやいや、でもあの茶番のおかげで旦那との私闘取り付けられるなんて嬉しい限りでさぁ。『総悟くん』もいただきやしたしねぃ」
「本当はマジで戦う気は全くなかったんだがな…。それにこん時ゃ焦りでよく見てなかったが、お前凄いワクワク顔だな」
「そりゃあ土方さんと近藤さんは早めに戦った癖に俺はお預けでしたからねぃ。旦那は俺がこれまであった中で1番強いですし、血が騒ぎまさぁ」
「強い、ねぇ…」
「…でも、旦那は1番強くもあり、1番繊細ですよねぃ」
「こ、…この取り柄といえば顔だけのゴミクズ野郎が…!」
「何ですかぃそれ、誰のセリフですかぃ?どこのメガネですかぃ?」
「…明日新八に逃げとけって言っとくわ」
「旦那を奪ったからって逆恨みにも程がありまさぁ。ところどクサナギ抜く時のセリフもやっぱイイですねぃ。でも旦那ならもっとイイ声出せやすよ」
「いやいやいやイイとかワルイとかないから。お前もこのクサナギみたいにへし折ってやるかぁ!?」
「いやいや、俺ぁ近藤さんと違って中折れなんてしやせんぜ」
「なんですぐソッチの話に飛ぶの!?俺こそお前に反抗声明したいわ!」
「旦那は俺のヒロインですからね」
「お前はよくそんなに都合の良い言葉がぺらぺらと…。」

〜次回予告〜

「まあ、そんなこんなで次話に、て感じですかぃ」
「なんかまとめるとしょっぱなからすげー話だな。次も心配なんだけど」
「大丈夫でさぁ。ドSとドSっていうタイトルからして俺と旦那がイチャイチャしてる話に違いありやせん」
「あり得ないよな?この流れでそれはないよな?」
「では次回のドSとドMも見てくだせぃね!」
「勝手に俺をMにしてんじゃねええええええ!!!」

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