my brother

□泣き虫〜和也side〜
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『で、どーなの』

大野さんとの雑誌の撮影で楽屋にいる時に突然そう言ってきた。

いやいや、急にどーなのってなんだよって心ん中でツッコミながら

「あ、一緒に暮らす事にした」

って応えた。

『おぉ、良かったな。あの日帰ってから考えたのか?』

「んーいや、帰った後、俺が風呂入ってる間に泣いてて、慰めてたら即決した」

よく決断できたなって今でも思う。

だけど俺がそう言わなきゃ、あいつの居場所が無い気がしてならなかった。

良く知らない他人が作る場所より俺がいる場所の方が何十倍も居心地良いから。

あいつにとってはそれが一番だと思ってる。

のほほんと喜んでいる大野さんが何よりもその証拠。

「ねぇ、あいつの味方は俺だけじゃないからね?」

『え?』

「一度だけでも、陽菜と会ってるんだから、4人も俺と同じく味方だよね?」

『うふふ、それでもいいよ』

それでも、じゃなくて そうなんだよ。

って、もうあいつにも言っちゃったし。
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