夢のお茶会

□イッシュ図鑑 NO.143 ウルガモス
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ギアステーション内を走り回る
トレーナーが五人居る。
時々ギアステーションの外に
出て行ったかと思えば
またすぐに戻って来る。
一体何をしているのだろう?

いや、僕にはそれが何を
意味するのか分かっていた。
僕は今"ソレ"の"かけら"を
拾い集めている最中だから。
あぁ、"げんきのかけら"なら
喜んで拾い集めんのにな。
ギアステの端に立っている
ジャッジさんと目が合った。


「おや?名無しさんくん?」


「どうも、ジャッジさん」


僕は軽く頭を下げた。
いや、もう基本この人と
関わりたくないんだけど。
理由?まぁ、後ほどわかるってか
今分かるよ。嫌でもね。
僕が去ろうとすると
ジャッジさんはいきなり
僕に抱きついて来た。

まただ。

また来たこの展開。

知ってるんだ。


「名無しさんくんっ!!是非!君のポケモンを僕にジャッジさせてください!!」


「お断りします」


丁寧に即答で受け答えしたが
全く聞いていない。
ジャッジさんに好かれる様に
なったのは入って間もなかった。

その時、僕はギアステーションに
バケッチャと一緒に入った。
バケッチャは好奇心旺盛で
ボールから出ている事が
多かったから。
そこで彼と出会った。
そして彼がさっきみたく
(あの時はまだ抱きついてなかった)
ジャッジさせて欲しいと言われ
バケッチャを差し出すと

6Vだとか言って勝手に熱く
語り始めたのがキッカケ。
それ以来バケッチャ以外にも
ポケモンを見せて欲しいと
せがまれて来る。

あぁ、今日はなんて日だ。
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