短編夢

□眠れぬ夜に
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「ゾロがそんな話するなんて珍しいね」

エリーがゾロに言うと、ゾロは照れて居るのか俯き加減にエリーの方を向いて言った。


「おれには色恋沙汰なんか無縁だと思ってた
けどエリー お前が現れて変わっちまった 毎日エリーの事を考えるだけで 目で追うだけで心臓が早ェんだよ」


急なゾロの告白にエリーの目は見開くばかり。


「嬉しいよゾロ あたしも同じ気持ちだよ?ゾロと居るだけで 話せるだけで 姿を見れるだけで凄く毎日が幸せなんだ」

そうやって笑うエリーをゾロは力一杯抱きしめた。

「ちょっとゾロ!?痛いよ!」

ゾロの腕力は強い。それに二の腕の太さ、そして厚い胸板にエリーは一層心臓が早くなった。


「わ...!悪ィ!!つい嬉しくて」


ゾロは抱きしめる腕の力を緩めるとエリーの耳元でそっと囁いた。


「エリーは誰にも渡さねェ 絶対にだ
何があってもおれが必ず守る
好きだ エリー」


エリーの体温は1度上がったに違いない。いつも見てきたゾロに、大好きなゾロに好きだと告白された。
幸せ過ぎて夢なんじゃないかと何度も頬をつねってみたがどうやら夢じゃないらしい。

そんなエリーの姿が愛しくてゾロの顔が緩む。


「ゾロ あたしもゾロが大好き!
ずっと一緒に居たいよ!絶対死なないでよね?」

「殺すんじゃねェよ」


2人は抱きしめ合いながら笑い合って、また他愛もない話しをした。

そして気付いたら眠って居た。



朝になり2人を探しに来たサンジに絶叫されたのは言うまでもない。







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