ヒロアカ夢
□ヒーロー5
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訓練を終えて。
「名字さんって後ろにも眼があるの?」
何が起きたかわからないといった感じの尾白君が質問してきたので
「いや、ないけど。あるように見える?」
「いや、見えないけど見えるというか何て言えばいいんだ!」
私の返答に困る尾白君をを他所に
「お前個性が2つあるんだな。」
いきなり轟君が話に入ってきた。
内心とっても嬉しかったがてきるだけポーカーフェイスを装いながら
「その通り。治癒と眼。この二つが私の個性。」
「やられたぜ。だから核の場所がわかってたんだな。お前の眼は千里眼ってやつか?」
他人に興味なさそうな彼が私の個性について質問してくることに、乙女ゲーでいう新密度が少し上がった感を感じながら答える。
「そうだけどそれだけじゃなくてこういった探知が必要なときは千里眼、接近戦みたいに近いときは予知眼の二つを使い分けてるんだ。」
私は自分の能力を分かりやすい形に言い換えて答えた。
「それで俺の背後からの攻撃を避けれたのか。」
「そう言うこと!私は確かにサポート系の個性だけれど、だからって戦えないわけじゃないもんね。」
ニカッと笑って答えると
「あぁ、侮った結果がこれだ。勉強になったぜ。」
そう言って私を見つめる轟君の目が強い光を宿してる。それが私を認めてくれた証のようで私は内心意気揚々だ。
(まずはただのクラスメイトから一歩近づけたかな。)
「すごいよすごいよ!本当に名前ちゃんの作戦通りにしたら勝っちゃった!」
すると喜びでピョンピョンとジャンプしながら葉隠ちゃんが近寄ってきた。
そんな大したことはしてないよ。なんて話ながら訓練は終わった。