ヒロアカ夢
□ヒーロー4
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次は轟、障子ペアと尾白、葉隠、名字トリオだね。
私たちだけ2対3で不公平じゃないですか?
葉隠ちゃんがもっともな質問をオールマイトに投げつけるとこれまたもっともな回答が返ってきた。
悪いがきみらの入試の実績を見た限りパワーバランスはちょうどいいと思っている。
その回答に二人は落ち込んでいたが、私はむしろ思惑通りに自身の実力が受け取られており再び心の中で黒い笑みを浮かべていた。
訓練開始!
オールマイトの一声で訓練が始まった。
「核を探そう。」
開始と同時に尾白君がそういい動き出そうとするが私は静止する。
「待って。その必要はないから。」
私の言葉に訝しげに二人とも首をかしげるがお構いなしに話を続ける。
「二人とも悔しくない?」
「何が?」
「2対3でちょうどいいって思われてること」
私の言葉に二人ともピクリと反応する。いくら轟君相手でも負けるのは嫌だ。どうせやるなら勝ちたい。
だから二人にもやる気を出してもらいたくて、少し嫌みな聞き方をした。
「確かに悔しいけれど、でも轟は推薦入学者であの個性だし、障子も体力テストのときすごい力だったぜ。それに比べたら俺たちはなぁ」
少し自嘲気味な尾白君に私はピシャリといい放つ。
「確かにそうだけれど、だからって力ですべて決まるとは限らないって。」
「それはそうだが…」
気まずそうに頭をかく尾白君と対照的に葉隠さんはウキウキとした感じで尋ねてきた。
「なにかいい案があるの?」
その言葉に私はニタリと不適な笑みを作り
「一泡ふかせてやろうじゃないの。」
そう言って作戦を話始めた。