刀剣/乱舞
□ご挨拶
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「挨拶...憂鬱...」
襖の向こうには気配がある...
ここの刀剣男士達が待っているのだろう
正直、男は苦手なのだ。
トラウマは大分克服したが...
「.....はぁ。」
はじめの挨拶が一番の難関かもしれない
「誰か代わってくれないかな...」
とは言っても誰も代わりなどいないのが現実
しょうもないので腹を括って襖に手をかける
「失礼致しま...」
「わーーーーーー!!!」
「ぐふっ!?」
突然腹部に打撃を受けそのまま後ろへと倒れ込む
訳が分からずに打撃を与えた張本人の顔を見る
白い肌に銀色の長髪
くりくりした赤い瞳
「あっはは!はじめまして、あたらしいあるじさま!ぼくはいまのつるぎ、よしつねこうのまもりがたななんですよ!どうだ、すごいでしょ?」
けらけらと笑うその姿は無邪気な子供そのままだ
すまんがどいてくれ、という前に次々と自己紹介されていく。
全く流れについていけない
ようやく解放された時にひょこりと虎が乗っかる
凄く毛並み良い...そしていい匂い...
だが、1匹につられ2匹3匹と腹の上に増えてくとさすがに重い
「す、すみません!虎くん...だめ、ですよ」
五虎退、というらしい
「大丈夫、こういうのは慣れてるから」
飼い猫に踏まれることはしょっちゅうあったので慣れっこだ。ただ虎は少し重い、それだけだ