天の野に舞い降りし純白の(ry


□幼なじみ姉妹と長男様の日常
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「リツー♡」
「…何?」
「今日はお休みなので、お姉ちゃんとお買い物行かない?」
「行かない」
「Why?」
「碧海ちゃんに赤塚駅前のカフェに連れてってもらうから」

幼なじみの雪花とその妹の六花は俺が小六の頃に両親を事故で亡くした。2人の両親に親戚がいなかったらしい雪花ことセツ達が施設に入れられそうになったのを母さんが後見人というものになって阻止して、十年以上一緒に暮らしている。言うなれば、天野姉妹は俺達六つ子にとっても姉妹のようなものだった。

『おそ松!!凄いぞ、向かいに外人がいる!!』
『マジか?!チョロ松?!』

小学六年のGW。向かいの一軒家に銀髪のすっげえ美人が入っていくのを見たとチョロ松に言われた。慌てて確認に行った俺が見たのは、青い目をした女の子が爽やかな大人の男と手を繋いで家に入っていくところだった。
GWが明けて、俺は思わず自分の目を疑った。だって、目の前に、あの青い目の女の子が立っていたから。

『アメリカから来た天野雪花さんだ。皆、仲良くしろよ〜』
『…宜しくお願いします』

アメリカ。海外からの転校生。セツはすぐにクラスの…いや、学校中の注目の的になった。でも当時のセツはクスリとも笑わなくて、愛想も無かった。放課後も誰とも遊ばないで真っ直ぐに帰る。そんな女子だった。俺たち六つ子は、そんなセツが気になって、放課後、セツを尾行した。

『迎えに来たよ、リツ!!』
『Sorelle!!』
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