黒の教団 食堂での一時

□初めましてのあなた
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飾りつけの花や輪飾りがだいぶ出来上がってきた。
ひとみは背伸びをしながら、時計を見るとすでに日付が変わっていた。

『(うわ〜!もうこんな時間かぁ……)』

残りは明日にして、もう休むかと欠伸をしながら思っていたところ、とんでもない嫌な音と声がしてきた。

ガシャーーーン!

うわー!リナリー!!
ちょ、何やってんスか!?室長!!
早くコムリンを何とかしろーーー!


………何故だろう?聞こえただけなのに、とても体が重くなった。

きっとコムイ室長が何かしら、やらかしたのだろう。

『はぁーーー………』

とても大きなため息が出てしまう。
今回はあまり被害が大きくならなければいいなぁ、と切に願う。

そんなひとみの願いも空しく、被害はどんどん大きくなっているようだ。

今回は何なんだろうと、騒ぎが聞こえる方へ行ってみるととんでもない事になっていた。

中央のエレベーターに科学班のメンバーが避難しており、その近くに変な帽子をかぶったでかいロボットが居たのだ。

『あの帽子って室長っぽい……?』

そんな事を考えていると、エレベーターに搭載された銃が乱射される。
幸い自分の方には銃弾は来なかったが、かなりホームがめちゃめちゃになってしまった。

これは修復に時間とお金がかかりそうだなとグッタリする。

ふと見ると、ロボットが新人のアレンを自身の中に引き込もうとしているのが見える。
頑張って抵抗しているようだが、コムイが何かしたらしく、力が抜けて引きずり込まれてしまった。

『(えぇー!?アレンさん、ロボットの中に引きずり込まれたよ!?大丈夫なの!?)』

ひとみはその光景に言葉を失う。科学班は一体何をやってるんだと呆れ返っていた。

すると今度はリナリーがイノセンスを発動させ、ロボットを思い切り蹴飛ばしている。何回か攻撃をすると、ロボットが壊れ始めた。
扉が壊れ、中から包帯でぐるぐる巻きになったアレンがリーバーによって救出された。

周りからはぶっこわせ!のコール。

「まーったく!科学班は一体何をやらかしてるのかしらね!?」

いつの間にか隣にはジェリーがいて、かなり怒っていた。
そりゃ誰でも怒る状況だが。

最後にリナリーがコムイごとロボットを蹴り落とし、今回の騒ぎは終了したようだ。


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