Fallen Angel ―堕天使―
□第6話
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三人でお店へと戻ると、バレットが昇降台のようなもので下から上がってきたところだった。
「おう下に全員集合だ」
「今から?じゃあ次の作戦は」
「マリン、店の前でジェシーを待っててくれ」
「うん!」
「次の作戦、明日決行になった。今から作戦会議」
俺の顔を見ながらどういう事なのか、ティファが説明してくれる。
するとすぐにでも下へと降りてしまいそうなバレットを呼び止める。
「会議の前に報酬をもらいたい」
「取り込み中だ!会議が終わるまで黙って待ってろ。ティファもすぐ来いよ」
ったく、何なんだこの言われようは。
はぁ…とため息を溢していると、バレットがスロット台を操作して台ごと下へと降りて行ってしまった。
「ホントごめん、もう少し待ってて。お詫びに……どうぞ座って」
ティファに促されてカウンターの席に座る。するとティファはカウンターの中から店員らしく声をかけてきた。
「何にしましょう?」
「………キツいの、くれないか」
「任せて」
ティファが慣れた手付きで酒を作り、スッとグラスを滑らせた。受け取ったグラスに口を付けると、ほのかな甘味の中に蒸留酒独特の熱さが口に広がった。
「どう?好きって言ってくれるお客さん多いんだ、それ」
「人気な訳だ」
「お客様、さすがお目が高い。続きましては」
再びシェイカーを振り、今度はルビー色をした酒をグラスに注いでいく。
どうやら今度はカクテルのようだ。
「当店名物“コスモキャニオン”です」
『コスモキャニオン、飲む!』
「ふふ、そう言うと思ってシェリーの分も作っておいたよ。はい」
隣に座っているシェリーの前にも、俺と同じようにルビー色をした酒の入ったグラスが置かれる。
何となく酒を飲むイメージが無かったので、嬉しそうにグラスに口を付けているのが新鮮だ。
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