ひらりと翻り

□第二夜 黒の教団へようこそ
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――病室――





「じゃぁ仁美さん。私は他の病室に行きますから。もし食べれそうなら、おかゆも食べて下さいね」

『はい……ありがとうございます』



婦長にお礼を言うと、婦長は別の病室に向かって行った。
部屋の中で一人きりになる。



『……19世紀……』



確かに、部屋が古めかしい感じがしていた。
婦長の服も昔のナースの服のようだと思っていた。
それでも、まさか現実にタイムスリップなんて事が起こるなんて……


それに夢で汐莉が言っていた言葉をラビさんたちも話していた。



AKUMA。

どうやらあの丸い化け物がAKUMAと言うらしい………

そう言えば、私のピアスがAKUMAから私を護ってくれるとか言っていた。神様がいるというピアス。

私があの状況で助かり、タイムスリップしてしまった事と何か関係はあるのかな?


さっきは混乱して話せなかったから、次にコムイ室長たちが来たら、その話をしよう……


婦長が持ってきたミルク粥を食べながら、そう考えるのだった。




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