ひらりと翻り

□第十四夜 信用するという事
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「……お姉ちゃん、強くなったね」



………汐莉?なんだか久しぶりね……



「だいぶ桜花を使いこなせるようになったんじゃない?」



えぇ、そうね。必死に修行したもの。



「AKUMAの事はどう思った?」



悪性兵器としか聞いてないわ。



「本当に?それ以外聞いてない?」



……………そう言えば『哀れなAKUMA』って言ってる人がいたわ。どうしてAKUMAが哀れなの?



「AKUMAには人の魂が内臓されているのよ」



人の……魂が……!?ど、どうして!?



「千年伯爵によってAKUMAに魂を入れられてしまうの……」



そ、そんな……それじゃあ私が破壊したAKUMAの魂は……!?



「大丈夫。イノセンスで破壊する事が、AKUMAの中に入れられた魂を解放する唯一の方法なの」



そ、そうなの?よかった………



「だからお姉ちゃん。たくさんの魂を助けてあげてね?」



えぇ。そうね、頑張るわ。



「時の破壊者が来たら、全てが動き始めるわ」



時の破壊者……確かヘブラスカの予言で、私が架け橋になるって言われたわ。



「そう。お姉ちゃんは時の破壊者とみんなを繋ぐ架け橋になるのよ」



そんな大層な事が出来るかな?



「ふふ、お姉ちゃんなら出来るわ」



そう…………かな……………






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