秘密の部屋

□第10話
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今日は、グリフィンドール対スリザリンのクィディッチの試合だった。
スリザリンの箒は、文句無しに性能を発揮していた。
「スリザリンリード! 60対0」
「ちくしょう!」
リーの解説を聞いて、ロンが悔しがっていた。
グリフィンドールが先に点を入れたら、それを口実にスリザリンにヤジを飛ばそうとしていたらしい。
ハリーは、スニッチを取ろうと探していた。
スニッチを取れば、100点加算されるため試合はグリフィンドールの優勝になるし試合もそこで終わる。
だが、ハリーは自分を必要に狙ってくるブラッジャーに気を取られていた。
それを交わしていると、あのドラコの声が聞こえた。
「バレエの練習かい?」
新しい箒を見せつける様に、こちらに話し掛けてくるドラコに1発言ってやろうと、ドラコを見た時だった。
ドラコの頭上に、スニッチが飛んでいた。
ドラコは、ハリーを煽るのに夢中でそれに気づいていない。
チャンスだとハリーは思い、ドラコ目掛けて飛んだ。
ドラコは、いきなりの事で避けようとしたがバランスを崩し、そのまま地面に落ちてしまった。
ハリーがスニッチを掴もうとしたその時……。
ブラッジャーがハリーの腕目掛けて、飛んで来たのだ。
運悪く、スニッチを掴もうとした手をそのブラッジャーに折られてしまった。
だが、ハリーはめげる事なく折れていない反対の手でスニッチを掴んだ。
折れた方の手で、箒を掴んでいたためハリーもドラコと同じ様にバランスを崩して、地面に落ちてしまった。
周りの監修席からどよめきの声が漂う。
ハリーの手には、いまだにスニッチは掴んだままだった。
「グリフィンドール優勝!!」
リーの嬉々とした声がピッチに響いた。
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