それは4月に雪が降るかの如く
□例えるなら
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「ジョンはもし4月に雪が降る様な、不思議な出来事に直面したらどう反応する?」
「また君らしい不思議な例えだね」
2人はいつもの様に、リビングで向かい合って座って話をしていた。
「4月に雪が降るって事自体はあるのかい?」
「簡単に言うと、今までなかった様な出来事に直面した事を言うんだ。
4月に雪が降るって言う表現は、何かの小説で見かけて気に入ったから使ってみたかったってだけで」
「そんな出来事に直面したら、まずは信頼できる人に相談するかな。
君とか」
ジョンはそう言った後、シャーロックに言った。
「君がそんな話をするなんてどうしたんだい?
まさか、そんな出来事に直面したとか……」
「そのまさかなんだよ、ジョン」
シャーロックの話によると、昨日ヤードから呼び出され、とある女性を保護する様頼まれたらしい。
「その女性は?」
「今僕の部屋で寝てる」
ジョンは、シャーロックの部屋を見るがドアが閉ざされているため、その中までは見えなかった。
普段、シャーロックは人から言われでもしない限り自分の寝室のドアは閉めない性格だった。