賢者の石

□変身術
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組分けが終わっての次の日。
「寝坊したーー!!」
ユイの朝いちばんの絶叫に、枕元で丸くなって眠っていたウォルバクがびっくりしたようにギュイっと鳴いた。
「ようやく組分け終わったっていう安心感からつい寝すぎてしまった! って何言っても言い訳だよね!
早よ行かな!!」
ウォルバクを部屋に残して、慌ててユイは出て行った。
残されたウォルバクは、寂しそうにキュイ……と鳴いた。


「すみません、遅れました!!」
ユイが変身術の教室に入ると、マクゴナガル先生がこちらを見た。
マクゴナガル先生の前には、ハリーとロンもいる。
なんてこった、私はこの2人よりも遅刻してしまったのか!
「ポッターやウィーズリーだけでなく、ヤマブキまでもですか?
今日は初日ですからおおめに見ますから早く席に着きなさい」
ユイの隣は、あの夢子だった。
恐らく、同じ東洋人だからという理由で気を使ってくれた席なのだろうがユイにとっては、ちっとも嬉しくなかった。
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