賢者の石

□プロローグ
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20××年、日本。
その日は、土砂降りの雨の日だった。
その中を1人の女性が傘も差さずに歩いていた。
彼女の名前は、山吹 ユイ。
成人済みの社会人だ。
「もう今日、雨降るとか最悪……。
持っていた折り畳み傘も折れるし……」
そう呟きながら横断歩道を渡ろうとした。
その時だった。
車のライトが目前に迫った。
雨の中、早く家に帰りがたいがために無駄に左右を見ていなかった彼女は、その日人生の幕を閉じた。
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