自由の翼(死の秘宝

□不穏
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「何この列?」
久しぶりに9と4分の3番線に来たユイが言った言葉はそれだった。
アッカーマン家で夏休みを終え、ユイは1度しか汽車でホグワーツまで行ったことがなかった為、今学期最後くらいは汽車で行こうとプラットホームまでやって来ていた。
だが汽車の入り口前は何処も列でいっぱいだった。
汽車の入り口前にはボードを持っている人達が、何やらを書き留めている。
「純血かどうか確かめてるんだろ」
「ドラコ」
疑問に思っていると、ドラコに声を掛けられた。
そうか確か、この学期は純血しか入学できないんだったか。
原作ではハリー達が死の秘宝を探している場面しか読んだことがないから、この時期のホグワーツはあまり詳しくはないが……。
「一緒に汽車に乗るか? 1人だと不安だろ?」
「うん。じゃあ、そうする」
ドラコの案に、彼女は乗ることにした。


検閲を無事に果たして、汽車に乗ることが出来たユイ。
汽車の中でドラコと別れ、ユイは早速空いているコンパーメントを見つけた。
座ると同時に、汽車が発射する。
流れ行く景色を見ながら、ユイは今後自分はどの様な道を辿るのだろうかとボーっと考えていた。
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