炎のゴブレット

□第8話
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治療が終わった後、ユイはテントから出た。
「ユイ!」
「ハーマイオニー!」
ハリー、ロンと一緒にいたハーマイオニーが手を振って来た。
「良かったわ、無事で!」
「ありがとう。点数の発表はもう終わったの?」
「フラーとクラム、セドリックとハリーの採点は終わったわ。
残りは貴女だけよ」
まじか。


「10点満点で各審査員が採点するんだ」
ロンがユイに言った。
採点するのは、マダム・マクシームにカルカロフ、ダンブルドア、バグマンの5人だった。
ユイは、ドラゴンと話していたのもあるからあまり高い点数は望めないだろうな、と思っていた。
マダム・マクシームが杖を宙に上げ、長い、銀色のリボンの様なものが杖先から噴き出して、それが9をの字を描いた。
「凄いじゃないか!」
「はぇ?」
ハリーが褒めてくれたが、あまりにも最初から場違いな数字に思わず情け無い声をユイは上げてしまった。
続いて、ダンブルドアが10、バグマンが10、ダームストラング贔屓のカルカロフは8だった。
「あのカルカロフが、ホグワーツに8点だなんて!」
「どういう意味よ?」
「あまりカルカロフは、ホグワーツに点数を入れなかったんだよ。
良くても4点くらいだったかな?
君、本当に凄いよ!」
ロンが凄い褒めちぎってくるので、ユイは若干引いていたが、それでも高い点数を入れてくれた審査員に感謝した。
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