炎のゴブレット

□第6話
1ページ/2ページ

第1の課題が始まる日、ユイは選手達が待機するテントに来る様にとの指令を受けた。
そのテントの前に、ストレンジがいた。
「ストレンジ先生」
「君を待ってた」
「私を?」
ああとストレンジが頷いた。
「聞きたい事があってな。ゴブレットに名前を入れたのか?」
「だから、入れてませんって!
誰かが無断で……」
「ならそう聞いて安心した。君の口から直接聞きたかったんだ」
ストレンジは、それだけ言って立ち去って行った。
何だったのよと思いながら、ユイはテントに入って行った。


テントに入って第1の課題の項目を聞いた後に、バグマンが絹の袋を差し出した。
その中に、今回相手となるドラゴンのミニチュアが入っているらしい。
ユイは、最後に引く事になった。
クラム、フラー、セドリック、ハリーのドラゴンの相手は原作や映画と変わらない。
なら、ユイの相手はどの様な……。
手を入れて取り出すと、赤み掛かった金色のドラゴンが出て来た。
ユイの手の平の上で、ひっきりなしに炎を吐いていた。
「そいつは、特に気性が荒いぞ。
君がどう対処するか期待しているよ」
バグマンがそう忠告してくれたが、ユイにとってはちっとも有り難くなかった。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ