炎のゴブレット
□第5話
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次の日から、皆んなのハリーへの対する態度が変わっていた。
ユイに対しては、冷たくする者はいなかった。
寧ろ皆んなは、セドリックとユイを応援していた。
「貴女は、まだハリーみたいに選ばれし者だとかないからよ。
ハリーは、更に有名になった事で逆に皆んなに冷たくされているのよ」
薬草学の時、ピョンピョン球根の植替えをしている時にハーマイオニーが教えてくれた。
ある日、選ばれし代表選手に取材をするという事が行われた。
「私は、リータ・スキーター。これから貴方達を取材させて頂きますわ。
誰からにする?」
結局、ハリーからになった。
ハリーが取材を受け自分の番を待っている間、ユイはセドリックに声を掛けた。
「あの、セドリックさん」
「君は確か、ユイ・ヤマブキだね」
「知ってるんですか?」
セドリックが自分を知っている事に、正直驚いた。
「ある意味有名だからね。頭のおかしい東洋の……」
「分かりましたもういいです」
「何のお話でーすか?」
セドリックとそんな話をしていると、ボーバトンの代表選手であるフラーが話し掛けて来た。
「ああ、選手としてお互いを紹介し合っていた所なんだ」
「ふ〜ん」
フラーは、興味なそうにユイを見つめた。
「だったら、私からも聞いていいですかー?
どうやーって、ゴブレットに名前を入れたーのでーすか?」
いつの間に近くにいたのか、ダームストラングのクラムも興味そうに話を聞いていた。
ユイが言い掛けた時に、ハリーがリータと共に出て来た。
「次は、そこの貴女!」
リータがユイを指名した。