秘密の部屋

□第11話
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決闘クラブは、ハリーとドラコのペアで終わりとなった。
ドラコが出した蛇にハリーが話し掛け、周りを驚愕させていた。
「僕、蛇と話せるんだ」
グリフィンドールの談話室でハリーが言った。
「君、パーセルマウスだったんだね」
「でも、変じゃないだろ?
この学校には、蛇と話せる人なんてたくさんいるだろう?」
ロンの返答にハリーは、少しムキになりながら言った。
「蛇と話せる人なんてそうそうないわよ。ハリー、スリザリンが蛇のシンボルなのはサラザール・スリザリンが蛇と話せたからなのよ」


パーセルマウスについての議論の後、ロンとハーマイオニーは先に部屋へと戻っていた。
「まぁ、ハリー元気出して。
あの蛇に貴方が話し掛けなかったら、ハッフルパフのジャスティンって人が襲われたのは事実だし……」
いまだにどこか落ち込んでいるハリーをユイは、慰めていた。
ハリーが蛇と話せるという事は、周りに知らしめる必要があったからあの時は止めなかったが、やはり心が痛い。
「もう大丈夫だよ。それより、ユイに話があるんだ」
「話?」
「ロンやハーマイオニーの前だと余計な心配を掛けさせるから言わなかったんだけど……」


「誰かが私を闇側に引き込もうとしている……か」
寮に戻り、ベッドに腰掛けウォルバクに膝上をクンカクンカされながら先程のハリーから言われた事を考えていた。
「ドビーから聞いたってハリーが言ってたから、きっとルシウスさんよね。
やだな……何で私が目を付けられかな」
例のあの人や闇側に目を付けられのは、トリップ王道にこだわる夢子だと思うが……。
夢小説では、大抵そういう人が目を付けられるものだが。
「もしかして、ここに連れてきた神様の地位とかが関係してるのかな?
確か、ウィリアムは神様の中でも1番だって言ってたけど」
もし、それが原因だとしたら至って迷惑な話である。
「今度夢で会って、本当にそれが原因ならぶっ飛ばしてやるわ」
ウォルバクがそうしろとでも言うように、キュイッと鳴いた。
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