秘密の部屋

□第8話
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「おかしいっていうネーミングは本当止めてよね! ところで、フィルチはどこに……あっ!」
ミセス・ノリスは、ユイの腕から逃れて大広間へと入って行った。
途中、ミセス・ノリスはこちらを振り返った。
まるで、ここまで連れて来てくれてありがとうとでも言うように……。
フィルチは、大広間の片隅におり度が過ぎた悪戯をする者がいないかに目を光らせていた。
「さて、早速なんだけど……」
「何よ、フレッド」
「見分けられるなんて凄いな」
ユイは、さっきお互いに呼び合ってたでしょうと言った。
「それもそうだな」
「実はこの薬を飲んで欲しいんだ」
不気味な色をした液体の入った試験管をジョージが差し出した。
「何これ?」
「飲むと、動物の耳がランダムに生える薬だよ」
ユイは、薬を乱暴に2人に押し付けて大広間へと入って行った。


前回は、途中でトロール騒動が起きたためハロウィーンパーティを楽しむ事は出来なかったが、今回は十分楽しめた。
「ユイさん、ハリーを見なかった?」
「ハリー? ああ、ハリーならちょっと野暮用があって……」
シェーマスがカボチャをスイカに変えようとしているのを見ていると、コリンに話し掛けられた。
「そうか、残念だな……」
「代わりに私を撮っても……」
「あ、それはいいです」
コリンに笑顔で即答されました。
可愛い顔して毒吐くな、この子……。
ちょうどカボチャをシェーマスが爆発させたタイミングで、ハロウィーンパーティは終わった。
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