賢者の石

□ホグワーツ
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2人は、ホグワーツまで歩きながらお互いのことを話した。
「私、部屋で寝てたのよ。
現実では、大学生でハリー・ポッターも何回も読んでてね」
「ふ〜ん……」
「中でも、スネイプが大好きで!
トリップしたいって現実で何回も思ってて!
そしたらそれが叶ってたなんてほんとに夢みたい!
夢小説みたいに頑張ってスネイプに振り向いて……」
一方的に夢子が話してくる形になっているが。
夢子は、ハリー・ポッターの夢小説をいくつものサイトを巡って読んでいたのだという。
だから、トリップ王道に詳しい全部私に任せてね、って言ってきたのだが……。
この夢子は、あれだ。
痛い夢女子みたいだ。
私は別にトリップ王道には拘らないよと言いたかったが、楽しそうに夢小説云々と話している夢子に水を差したくなかったので、仕方なく黙っている事にした。


ホグワーツまで特に迷うことなく着くことができた。
まずは、校長室へ行ってダンブルドアに会わなきゃねと半ば夢子に先導される形で、校長室へ向かった。
まぁ、ダンブルドアに事情を説明したら理解はしてくれるとは思うけどそんな夢小説のように上手くいくか? とユイは疑問を抱いた。
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