賢者の石
□プロローグ
2ページ/2ページ
「殺せ! 殺せ!」
意識がない中、ユイはそんな罵声を聞いた気がした。
「殺せ! 殺せ! 奴を殺せ!!」
ひとつある椅子に金髪で紅い目をした青年が、縛り付けられて座っていた。
その青年を取り囲み、人々は口々に罵っていた。
青年は、恐れるどころか薄い笑みをたたえていた。
「僕は、正義であり犯罪者ではない」
青年は、その言葉を最後に屈強な男に斧で頭を割られ息絶えた。
笑みはまだ青年に張り付いたままだった……。
→
次の章へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ