Reason
□関わる理由
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綺礼に案内された部屋は、教会の来客用と教会に駆け込んで来たマスターに使う部屋だった。
必要最低限の物があり、ベッドも2つ。
朝食時は起こしに来るとの事だったので、それまではゆっくり寝るようにとの事だった。
「そういえばランサー、寝る時はどうするの?」
「あ? 普通に寝るが」
「霊体化しないと、魔力使っちゃうんでしょ?
私の魔力って、あまり無いかもだから霊体化した方が」
「魔力ならお前さん、十分にあるじゃねぇか。
俺が1日霊体化しなくていいくらいにあるぞ」
嘘、とユイは言う。
自覚は無いのだが。
「お前さんの場合は、魔力はあるが魔術をまだ習得してない感じだ。
魔力供給は問題無いが、闘いでの援護に問題があるな」
それは先程のライダーとの闘いで立証済みだ。
つまりサーヴァントとの援護に必要な魔術の習得が必要なのだ。
「……考えると頭痛くなってくるわ」
「まぁ、その辺りは明日あの神父に聞けばいいんじゃねぇのか。
魔力は高いから、習得は難しくないと思うぞ」
そうだねそうしよう、とユイはランサーの言葉に納得する事にした。