秘密の部屋

□第9話
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変身術では、動物をゴブレットに変えてみるという内容だった。
「では、ロンやって見せてください」
「フェラベルト」
ロンが、ネズミのスキャバーズに呪文を唱えると、毛むくじゃらのゴブレットに変化した。
おまけに尻尾まで付いている。
ちょうど、そのタイミングでハーマイオニーが手を挙げた。
「先生、ちょっといいですか?」
「何でしょうグレンジャー」
「秘密の部屋について何ですけど……」
マグゴナガル先生の顔が少し動揺した様に見えた。
周りの皆んなは、秘密の部屋について知りたいのか説明してくれるであろうマグゴナガル先生を期待にこもった様な表情で見ていた。
マグゴナガル先生は、いいでしょうと咳払いをした後、説明をした……。


「全く、迷惑な話だよな」
「でも、誰が純血以外の者をホグワーツから追い出したいなんて考えてるんだろう?」
「決まってるじゃないか。マルフォイだよ、きっと。
あの時、僕達に何か言ってただろ」
あの時とは、昨日の壁の前での出来事だろう。
「マルフォイから、何か聞き出せないかな?」
「方法は、ある事にはあるわ」
「どんな?」
「でも、学校の規則をいくつかは破る事にはなるわ」
次の授業が始まる合間に、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ユイは図書室に向かった。


「もっとも協力な変身薬よ」
1冊の本を見える様に広げてハーマイオニーが言った。
「作るには、1ヶ月もかかるけど……」
「でも、今はそれしかないんだろう?」
「ユイ、君は無理にやらなくてもいいよ」
え? とユイはハリーを見た。
「君に、校則は破って欲しくない。それに、これはまたあの闇の魔術絡みだ」
ユイは、分かったと頷いた。
どちらにしろあまり関わりたくはなかったので、好都合だった。
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